8/13 北海道を訪れていた。
今回の目的は1年に1度だけ、「慰霊潜水」という形で潜ることができる「真岡丸」という船を撮影する為だ。
大正6年に竣工され商船として利用されたという真岡丸。1219トン、水底での全長が約70mと比較的小型のこの船は、終戦後の昭和22年12月25日、9260 発(約500t)もの航空用爆弾などをGHQ(連合国軍機関)の命令で海洋投棄するため小樽港を出港。海洋投棄中に火災が発生し爆発。船と共に87人が亡くなったという。
水深は42m。
色々な方に聞いていただいたのだが、北海道でナイトロックスの用意は難しいという結論に至り、エアーのみで減圧潜水計画。水底で撮影できる時間は15分前後だ。
今回、初めて訪れるこの地において以前潜られた方に事前にお話を伺ったところ、「流れがある」「透視度は3mくらい」「水温は15度予想」など、かなりハードルが高いことを予想して私自身も当初はバディと2人だけのチーム編成。しかしながら潜ってみたところ、ことごとく予想がはずれ、「流れもなくベタ凪」「透視度は10m以上」「水温も20度近く」ここ5年ほどで最も良いと言われたコンディションの中で撮影することができたのは本当に運が良かったのだろう。
『船上で黙祷を捧げ、実際に潜ってみたところ、もっとバラバラになってしまっているものかと思っていた船体は、予想以上に形がしっかりと残っており、海洋投棄する予定だったと思われる砲弾などは今も大量に残っていた・・・』
発見者でもあるアクアキャット幌武意の鍵谷さんに今回は受け入れていただいた。
・アクアキャット幌武意(https://www.aquacat.co.jp/)
また、前日から色々とお世話になった札幌グランデポルポの山田さん。船上で色々とお世話になったロビンソンの西村さん、北海道の撮影を頑張ってる水中写真家のしげちゃん。以前、女川でお世話になった読売新聞社の佐々木さんなど知っている方も多く、お世話になった皆様に感謝の意を。
この内容は連載中の月刊「丸」でお伝えできればと思っている。
Comments