今回、茨城県笠間市の筑波海軍航空隊記念館と美浦村の鹿島海軍航空隊跡(大山湖畔公園)の2カ所同時開催となった「群青の追憶」。この2カ所は笠間市や鹿島海軍航空隊跡を映画やドラマのロケ地として誘致する「株式会社プロジェクト茨城」の指定管理施設となっており、そういったご縁から同時開催が実現した次第です。
同じ茨城県内とはいえ、車で約1時間かかる距離。プロジェクト茨城の皆さんも筑波と鹿島を行ったり来たりということも多いようですが、私もどちらかのみという在廊の仕方が多く、もう少し皆さんと触れ合う時間が多かったらと思わずにはいられません。そのような中でも『筑波と鹿島両方行きました!』という声もいただき、とても有り難かったです。
会期中に在廊する中、多くの方と出会い、お話をさせていただきましたが、最後の日に筑波にて在廊していたところ、片付けを始めようと準備をしていたところに滑り込みで来て下さった方が、「祖父が17才の時に長門に乗っていて…」と長門のパネルを前に涙ながらにお話をして下さり、心に来るものがありました。そういった方々との出会いもまた、次へ進むエネルギーになります。 今回の展示において、筑波と鹿島の皆さんには大変良くしていただきました。鹿島に関しては今回の展示がまさに「オープニングイベント」としての開催となり、開園日の公開となりました。ガイドツアーに参加された方はお気づきになられたかと思いますが、普段閉鎖されている2階部分にはたくさんの落書きが残っています。公開される前は「廃墟」として人の侵入を許していたこともあり、残念ながら建物内部は荒廃した状態でした。そのような中、スタッフの方が一生懸命、壁の落書きを消したり建物を整備されている姿がありました。まさに「自分たちの手で」来場者を迎え入れる準備をしていました。予算的な部分もあるでしょう。しかしながら、戦争遺構が少しずつ数を減らしていく中、こういった方々の想いと地道な努力が、後世に伝えていく為に必要であり大切なことだと考えさせられました。
また、展示においてはいつもお世話になっているモビーズさんや、マレスさんには普段、私が使っている器材の展示などでご協力いただき、ストリームトレイルさんやフィッシュアイ(ノーティカム)さんなども告知のお手伝いをいただきました。毎回、後援に名を連ねていただいている海上自衛隊OBなどで構成される水交会さんにもお世話になりました。更には産経新聞さんにご後援いただいているにも関わらず、垣根を超えて日本経済新聞さんや、東京新聞さん、茨城新聞さんなどでご紹介いただきました。水戸の広報誌や笠間市、美浦村での広報などでもご紹介いただきました。
多くの方のご協力やご理解があり展示を継続できることに心より御礼申し上げます。
新しい会場で開催する度に新しいパネルを作っていたら、いつの間にかパネル数が90枚になりました。昔はハイエースで搬入ができたのに、今ではショートの2tトラックでパンパンです。大きくなり過ぎました(苦笑)
写真展「群青の追憶」ですが、「うちでもやってほしい」という依頼があります。更にはキャラバン、全国ツアーのような形式という話もあったりなかったり…なので、またどこかでお目にかかることもあるかと思います。随時、展示の依頼は受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。パネルの増減により規模も変えられます。
今後、もし近くで開催する機会がありましたらぜひ足を運んでいただけたら嬉しく思います。引き続き「群青の追憶」をよろしくお願い致します。
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